色鉛筆の混色塗りを試しましょう!見る人に強い印象を与えますし、何より自分の表現の世界がゆたかになります。
咲くやこの花中学校の芸術分野の適性検査Ⅱでは、色鉛筆を使って絵を描きます。近年は色画用紙に絵を描くというおもしろい課題も出題されています。色鉛筆はメーカーによっても描き味が異なり、それに応じて表現できることできないこともあります。
今回は、Q子と一緒に色鉛筆がに取り組む中で「こういう描き方はいいな」という画法紹介いたします。
アイキャッチ画像として、このサイトのトップに紹介した「夏祭り」の絵は、色鉛筆の使い方を工夫したAfter絵画です。
これに至る前はこのような感じです。↓
上記の絵でも悪くはないと思いますが、夜の暗さを表現している背景の青色の塗り方が雑なように見えます。もう一工夫して、夜の暗さと、提灯の明るさの対比を表現することによって、夏祭りのキラキラして楽しい空気感も表現できるのではないかと思いました。
そこで、色鉛筆の重ね塗りをQ子に提案してみました。
色鉛筆で描く時、後で塗り重ねることを想定して画用紙に色を置いてゆくことがポイントです。
1色目を少し画用紙の白い部分が残るくらいの感じで、ざっくり鉛筆を走らせ、その上に違う色を置きます。最初に塗り残していた画用紙の白い部分に2色目が塗られるので、1色目、2色目、1+2色の重色。のように。3色あるように見えて絵に深みがでてきます。
祭りの絵のように、夜と提灯のあかりとの対比を表現する時には、青色の上に黄色を重ねて描くと、おもしろい表情になります。
また、色鉛筆を塗る時に筆圧を変えてみましょう。しっかり塗ると色鉛筆の発色が際立って、色あざやかに描くことができます。
色鉛筆づかいのポイント
- 筆圧を変えて発色に変化をつける
- 重ね塗りする時は、画用紙を塗りつぶしてしまわず、ざっくり塗って画用紙の白い部分を残す
受験前に、いろいろと鉛筆の塗り重ねを試して、自分自身の表現を発見してみましょう。