親は子どもの絵に口出さない
ロボットみたいに硬い動きの人物表現でも、等身が不自然であっても、最初はダメ出ししないで親は静かに見守ります。
人物の写真を見てスケッチする練習を始めたり、人が描いた人物イラストを模写していると、だんだんと自然な動作を描けるようになってきます。
“手足の動きがどうなっているのか”
写真を見て描くと、体のパーツの付き方、骨格、筋肉をわかりながら描けるようになってきます。
はじめは細かいことは気にせず楽しく描く
一番最初に描いたのが上記の作品。こちらを仕上げるのに60分かかっていました。
遠足で山登りしていて風を感じている情景を描くという課題でした。Q子の絵は遠足で山登りなのに、荷物を背負っていないやん!ということと、風が吹いて葉っぱが散っている表現に無理があるのでは?とツッコミどころのある作品です。
山登りしていて風が吹いてきた情景を想像して、自分だったらどんな気分でどんな表情をするのか?を絵で描き表すことができると良いのですが‥まだ絵に慣れていない時期だと表現の幅が狭くなってしまうのも致し方ありません。
上記の絵を見て気になるのは、
- スケッチの線が固い。
- 人物のプロポーションのバランスが悪い。
ということです。けれど、始めて1ヶ月のこの時期(9月)は、ぎこちない人物描写に文句をつけず、静かに見守っておきます。
ある程度描いていれば、人物の体型のバランスの悪さはの問題は自然に改善されるので、目くじらを立てません。ダメ出しもしません。
最初は、Q子の好きなように描いてもらい、本人の画風が安定して見えてきてから、硬い動作の改善のためのプログラムを行いました。
画塾の取り組みプラス、家庭でもひたすら練習しました。
影練の成果が出てきたのは、始めて3ヶ月のあたりです。
それまでは、描いても描いても、上達の変化が見えにくい状態でした。
4ヶ月あたりになってもうすぐ冬休みという時期になって、Q子の画風が安定してきました。人物の描写課題は30分ほどで描けるように、時間配分もできるようになってきました