写真を見て描く
人物の描写をしている時に、腕や脚のフォルムが硬くて、ロボットみたいになってしまう時期が1ヶ月ほど続いていて、気になっていました。
画塾の先生にも、そのことは注意を受けていたのですが、「どうすれば、自然な動きを描けるのか?」Q子はわかっていないようでした。
画塾の授業では、与えていただいた課題をこなすことに必死でした。
先生は、ひとりで何人もの生徒を見てらっしゃるので、ひとりの生徒に時間をかけて指導されると、他の生徒さんの指導に影響が出るので、ワンポイントアドバイスはいただけるものの、子どもが理解するまでじっくり、ゆっくり、というのは難しそうでした。
家庭で取り組んだ特訓
写真やイラストをお手本にして、人の動作を観察して描く練習を家庭で取り組みました。
試験本番の時に、描くことに慣れていないモチーフや動作が課題として出題されると、それだけで子どもは試験の出鼻をくじかれてしまい、気持ち負けしてしまいます。
「苦手=無理」というマインドが作用してしまい、リラックスして描けなくなってしまうので、自転車のように造りが複雑な物や「走る・何かを持つ・座る・ジャンプする」などの基本ポーズは、頭の中で想像して描けるくらい、なんどもなんども練習しました。
お手本を見て描く練習をするときにQ子にアドバイスしたことは「人物の骨格を理解しながら描くように」ということです。
基本中のきほんのこと‥
例えば、
- 走っているポーズを描く時、右足右手は同時に前に出ない。
- 親指は体の中心側を向いている。
- 腕のカタチはまっすぐな棒ではなく、筋肉でふっくらしているところを描くと自然になる。脚の表現も同じ
- とにかく練習さえすれば絶対にうまくなる
など意識して描くうちに自然な雰囲気の人物を描けるようになりました。
腕や足の表現が、直線から曲線へと変化するだけで、絵を見た印象が変わってきます。ちょっと気をつけるだけで、絵の出来栄えが変わるだけではなく、本人も絵が上達したことを実感できます。
もし、絵の練習をしていて行き詰まりを感じるようなことがあったら、写真を見て基本のポーズを苦手意識なく描けるように家庭でなんども練習してくださいね。